北野武監督(76)が15日、都内の日本外国特派員協会で会見を開いた。6年ぶりの新作映画「首」の公開が23日に迫る中だが、質疑応答の中で「今度、暴力映画におけるお笑いというテーマで製作に入っています」と新作映画の製作を行っていることを明らかにした。

北野監督は89年の監督デビュー作「その男凶暴につき」など暴力的な作品がある一方、コミカルな作品もある。「演じるキャラで暴力的だったり、テレビの漫才のような陽気なキャラがいる。バランスはどう取る?」と聞かれと「シリアスとお笑いは表裏一体。お笑いは悪魔だと思っている」と評した。そして「結婚式、お葬式のような、みんなが緊張するところに、お笑いが忍び込んでいる。チャップリンじゃないけど、ホームレスがバナナを踏んで滑るとかわいそうだけど、総理大臣がバナナで滑ると笑う。暴力映画もそうで、シリアスなシーンを撮ると同時に、悪魔が忍び寄ってきて、フィルムでは流さないけど、現場で大笑いすることもよくある」と語った。

質疑応答の中で、新作に関して、さらに具体的な内容を問われると「パロディーは、大ヒットした、かなり有名なものから持って来るのをよくやるが、自分が考えるのは、ヒットした映画でないとパロディーにならないのがある。一番、良いのは、ギャング映画を撮って、同じキャストでパロディーを撮るということを2部でやっている」と語った。さらに「これはやりたい、というのは、どうにかなりそう。パロディーの新しいもの…新しいプロジェクトというのは、日本でもバブルの時代、80年代とか反社会的グループ、芸能界の人が入り乱れていて、いろいろなことがある時代なんだけど、台本を作っている最中。映画はいろいろな可能性がある。作りながら、ひらめいたことをメモって、いつか実現させようという努力はしています」と続けた。