22年の東宝シンデレラオーディションのファイナリスト、平野莉亜菜(りあな=12)が「映画ドラえもん のび太の地球交響楽(シンフォニー)」でデビューした。公開を目前にした時期にインタビューし、冷静で物おじしない語り口に、度胸の良さを感じた。

平野が演じたのは音楽をエネルギーの源にするムシーカ星人のミッカ。序盤からクライマックスまで物語を引っ張り、ドラえもんたちと困難に立ち向かう役どころ。芝居に歌に大活躍で、特にミッカが歌う歌は、聞く人すべてを魅了する歌声という設定で、透明感にあふれていた。

平野は取材はまだそれほど数を受けていないということ。緊張してますか? と問うと「緊張はしてません」と笑った。公開を前に「ワクワクとドキドキがすごいです。自分の声を聞いてもらえるのがとてもうれしいです。(3歳下の)弟とドラえもんの映画も見てましたし、信じられないくらいびっくりしてました」と話していた。姉も3歳違いで、家族全員でドラえもんでデビューすることに大喜びだったそう。ちょっとはにかみながら、質問に丁寧に答える姿が印象的だった。

オファーを受けた時のことや、アフレコのことを聞き、これからどんな女優になっていきたいですか、と聞くと「歌も演技もできる女優さんになりたい。上白石萌音さん、アン・ハサウェイさんが好きです」とのこと。英語には子供のころから親しんでいるそうで、学校でも英語に重点を置いたカリキュラムがあるという。「英語は好きでこれからもずっと続けていきたい。いつかハリウッドの映画に出てみたい」と、海外で活躍したい夢を自然に語った。聞くこちらは「おお~」なんて言ってしまったが、気負った様子もない。可能性がいっぱいでまぶしいなと思った。

小学3年の時、発表会で英語の歌を歌ったのだという。先生に歌ってみたらと勧められたそうだが、その時「できた!」という気持ちを感じ、芸能界を目指すきっかけになる感情が芽生えた。シンデレラオーディションではファイナリストには残ったが、受賞はできなかった。「でも、芸能のお仕事で頑張っていきたいと思いました」と振り返った。

莉亜菜は本名。母も音楽好きだと聞き、もしかして歌手のリアーナが由来ですか、と聞くと平野は「リアーナさんも好きですけど、一番は、母が海外でも親しまれるようにと付けてくれました」と教えてくれた。

写真撮影では、静かなインタビューから一転、思いっきり笑顔を見せた。撮影の時は照れずに笑った方がいいよ、と周囲にアドバイスをもらったのだという。いろんなポーズも積極的に次々に取ってくれて驚いた。頑張りたい、という気持ちを感じた取材だった。【小林千穂】