人気グループTOKIOが6月25日、解散を公式サイトで発表した。解散は同日付。同月20日にメンバーの国分太一(50)のコンプライアンス(法令順守)違反が判明し、無期限活動休止が発表された。これに端を発し、今後の活動で「信頼と応援を得られない」と判断した。
メンバーの松岡昌宏(48)が同月27日、仕事先で取材に応じた。国分のコンプライアンス違反についての日本テレビ社長の会見を見て、「(リーダー)城島(茂)と自分が、これ以上、TOKIOを名乗るわけにはいかない」と判断して解散を決めたという。
そして「またか、TOKIO」という世間の声に、「そこはさすがに限界だなと感じて、話し合って解散しました」とも話した。
「またか、TOKIO」とは、18年に発覚した元メンバー山口達也氏(53)の女性への不祥事のことだろう。山口氏は最終的に事務所を退所したが、不祥事発覚後に「TOKIOに戻りたい」と口にしていた。
山口氏を除くメンバー4人で謝罪会見を行った際、松岡はこう言い放った。
「その甘えの根源が僕らTOKIOだったとしたら、これはあくまで自分の意見ですけど、そんなTOKIOは1日でも早くなくした方がいいと想います。僕がテレビを見ていたら、そうやって言う視聴者になっていたと想いますので」
一方、解散の原因となった国分は、この謝罪会見でこう話していた。
「山口の『もしまだ自分の場所があるのであれば』というあの言葉、もはやどう聞いていいのかも分からない状況です。ただ、自分の心の片隅に、手を差し伸べてしまいそうになることもあります。それはいけないなと分かっていますが…」
松岡はこの会見同様、解散について、毅然(きぜん)とした態度で取材に応じた。包み隠さず話した。城島と2人でTOKIOを続ければ、それは間違いなく、自ら言った「甘えの根源」に居座ることになる。
記者は松岡と同郷(札幌市)で、取材だけでなく、いろんな話をした。ずっと年下なのに、ストレートに問いかけてくる。信念を曲げない真っすぐな男だ。だからこそ、解散を即決したのだろう。
TOKIOは旧ジャニーズ事務所から、アイドルバンドとして94年にデビューした。城島(54、ギター)、国分(キーボード)、松岡(ドラム)、山口氏(ベース)、長瀬智也(46、メインボーカル)の5人組。ジャニー喜多川氏が「東京発の世界アイドルをつくりたい」と結成し、「TOKIO」と命名した。
「AMBITIOUS JAPAN!」「宙船(そらふね)」など、数々のヒット曲を生んだ。NHK紅白歌合戦には、同事務所所属では最多となる24年連続24回出場を果たした。
そのTOKIOが、31年で幕を閉じた。松岡が言った「未来永劫(えいごう)はないと思っていたが、このタイミングは少し意外だった」は、同感である。【笹森文彦】



