「2025ミス・ユニバース日本代表」を決める「2025ミス・ユニバース ジャパン決勝大会」が7月16日に都内で行われ、栃木県出身の大学4年生・橋本佳央理(はしもと・かおり)さんがグランプリを獲得。世界大会に出場する日本代表に決定した。

記者をしていると、これまでの人生であまりなじみのなかった世界に思いがけず触れられることがある。今回取材の機会に恵まれた「ミス・ユニバース ジャパン決勝大会」もそうで、会場入り口の段階から、きらびやかなドレスやフォーマルな装いで決めた観客らの雰囲気に圧倒された。

「ミス・ユニバース」は世界4大ミスコンの1つといわれる歴史あるミス・コンテスト。1952年にスタートし、2024年度からは年齢制限の上限が撤廃されて成人女性すべてが応募可能に。今大会のセミファイナリスト42人は学生から66歳まで幅広く選出された。

記者が個人的に驚かされたのが、客席からの歓声の大きさだ。グランプリを目指しステージに立つファイナリストらを応援すべく、観客たちも大きな声で名前を呼びエールを送る。うちわなどの応援グッズを持つ人もおり、かなり活気のある雰囲気だった。

ドレス審査、水着審査、質疑応答審査などを経て徐々に人数が絞られ、グランプリが決定する。特に質疑応答は参加者の緊張感が伝わり、見ているこちらまで勝手にドキドキしてしまう。グランプリとなる橋本さんは審査で「真のリーダーに最も必要な資質」を聞かれると「コミュニケーション力だと思います。引っ張ることも大事ですが、1人1人の意見に耳を傾けることで得られる信頼も大切」と即答。緊張感はありつつも分かりやすく堂々とした話しぶりが印象的だった。

橋本さんは身長168センチ。栃木県宇都宮市で生まれ育ち、現在同県の大学に通う22歳(同大会時は21歳)。人前に出ることは苦手だったといい「小さい頃からすごく憧れの舞台でしたが、なかなか挑戦できなかった。大学生ラストでもあったので自分を変えたいと思いました」と大会参加の経緯を説明した。

取材会に同席した家族も「(グランプリ獲得が)びっくり。信じられない」と語り、橋本さんは「この挑戦で自分の殻を破れた」とほほ笑んだ。大学では経営学を専攻し「洋服が好きなので、アパレルブランドを作りたいんです。誰もが自信を持って生きられる洋服をデザインしたい」と目を輝かせた。

ミス・ユニバース・ジャパン ナショナルディレクターの美馬寛子氏は橋本さんについて「ステージ上ですごく華やか。初めてトレーニング場で会ったときも、彼女がステージの所にいたときにすごく華があったのを覚えていて」と絶賛。「その華は今日まで消えなかったと思います。フレッシュで、良い日本を代表して世界大会に挑んでくれるのでは」と期待を寄せる。

橋本さんは11月にタイ・バンコクで行われる世界大会に日本代表として出場する。自身の強みはウオーキングといい「自分らしさを一番表現できる分野」と笑顔。「ここまで来られたのはたくさんの方々のサポートのおかげ。世界一になれるように成長してまいります」と意気込んだ。

スタイルも相まって大人っぽく華やかなビジュアルと、初々しい素顔の二面性が魅力的。記者個人としてはなじみのなかったミスコンの世界だったが、羽ばたきはじめる若い力に触れられた。【玉利朱音】