日本テレビ系「女芸人No.1決定戦 THE W 2025」が13日、生放送され、7年ぶり3度目の決勝進出のニッチェ(江上敬子、近藤くみこ=マセキ芸能社)が優勝。ニッチェの優勝以上に注目を集めたのが、大会初審査員を務めた霜降り明星の粗品の終始一貫した辛口審査だった。

初審査でいきなり「おもんない」を発射し、耳目を集めた。Aブロックはトップバッターでもめんと(マセキ芸能社)がコントを、続いて電気ジュース(吉本興業)が漫才を披露。6-1でもめんとが勝ち残った。負けた電気ジュースに唯一投票したのは粗品だった。

粗品は「ちょっと長くしゃべっていいですか」と前置きした上で「もめんと、最初木村か~ってつぶやくところ。好きな人の名字や~って考える一瞬とか、細かい配慮はよかったんですけど、まず大前提ウケすぎ。そこまで面白くなかったです。逆にこの山、絶対取りましょっていう一番ウケるべきところでウケない。異質な会場でした。前半がフリにしてもおもんな過ぎるし、そこまで…」と言ったタイミングでMCのフットボール後藤輝基から「ちょちょちょっと待ってください」と遮られた。そして「探偵の方ですか?」とツッコミを浴びた。粗品はその後も審査を継続。自ら1票入れた電気ジュースの漫才も長尺で解説した。

その際、粗品の隣に座っていたさらば青春の光、森田哲矢が「もう黙ってくれよ~」とツッコミを入れると、スタジオが大爆笑。それでも粗品は「スカしたらあかんよ」と切り返し審査を続けた。

優勝決定後の講評でも粗品は「優勝賞金1000万円にしてはレベルの低い大会とは思うんですが」などと語り初志貫徹だった。

X(旧ツイッター)では、辛口ながらも粗品の的確な技術解説を評価する声が相次いだ。「粗品が1番目立ってた それじゃいけんのよ 粗品を腕で黙らせないと」「粗品、粗品、粗品。最後までブレない。時間にも空気にも流れさずに、 今大会の盛り上げに超一役買ったと思う」「粗品さんの素直な意見は良かった。一人くらい居てもいいよこういう審査員」などの声があった。

一方、ネット上では、粗品が技術論を交えつつも観客に言及するシーンを否定的に捉える人もいた。Bブロックでエルフとニッチェが対戦。3-3のタイミングで粗品がニッチェに投じ、ニッチェが勝利した。負けたエルフの講評で「普段、質の悪い客の前でしかネタ試せてないから、こんな全国の賞レースの決勝戦でこんなことやってしまう」などと辛口に批評。粗品の長尺批評が終わったタイミングでエルフ荒川は「粗品さ~ん、すいません、本当にありがいんですけど、『THE W』から出ていってくれませんか? 迷惑なんです」とツッコミを入れた。他にも粗品は審査員コメントの中で「このネタで笑わない、日テレが集めた客が悪い」「今日はウケたらアカンやつがウケてたり、ずっと間違ったお笑いの常識がテレビで放送されてんのが歯がゆいです」などのコメントを発している。

Xでは「粗品の言ってるシャバい客に全肯定されてネタのレベルが上がらないことは本当にあり得ることだと思うし、でも普段劇場に来てくれてるお客さんのこと文句言われっぱなしにしない荒川ちゃんが一言言ってしまう気持ちも分からんでもなかった」「粗品言ってることは基本間違ってないと思うし、納得はできるけどさすがに客批判はダメと思う。仮に客の質が悪くても客を笑わせるのが芸人なんやから客のせいにするのは違う」「粗品さん投入で、大会への注目度が上がったのは確か。忖度なしの率直なコメントも必要だと思った。その上で、エルフへの『質の悪い客の前で~』発言は論点がズレてるというか、ただのあおりにしか聞こえなかった。それこそスカしてない?ネタそのものへの真っ直ぐな講評をもっと聞きたかった」「粗品のコメントは聞いててなるほどってなるしプロがするお笑いネタの評価としては正しいんだろうけど エルフの客の質が悪いとか、1000万円なのにレベルが低いとかは言わなくていいことだと思う プロとして」などの指摘もあった。

今大会は過去最多1044組がエントリーする中、昨年までの12組から4組減の8組が決勝進出。5組が初進出というフレッシュな顔ぶれとなった。決勝進出者は紺野ぶるま(松竹芸能、2年連続5度目)、もめんと(マセキ芸能社、初)、電気ジュース(吉本興業、初)、エルフ(4年連続4度目、吉本興業)、ニッチェ(7年ぶり3度目、マセキ芸能社)、とんでもあや(初、ソニーミュージックアーティスツ)、ヤメピ(初、吉本興業)、パンツ万博(初、吉本興業)。

司会はフットボールアワー後藤輝基、同局の黒田みゆアナが担当。今年の審査員は麒麟の川島明、アンガールズ田中卓志、笑い飯の哲夫、友近、さらば青春の光の森田哲矢、ハイヒールのリンゴ、霜降り明星の粗品の7人。