俳優内野聖陽(58)が、舞台「リア王」(9月21日開幕、東京芸術劇場など)で主演を務めることが19日、分かった。

英国の劇作家、ウィリアム・シェークスピアの4大悲劇の1つ。本作では演出家の森新太郎氏が演出を手がけ、内野とは3度目のタッグを組む。

内野は昨年出演したWOWOWドラマ「ゴールデンサンセット」で、シニア劇団で「リア王」を演じる謎の老人を演じ、以来「リア王」への出演を熱望していたという。「なぜいま『リア王』を演じるか。それは、自分が納得いくリアという作品を見てみたいからです。17世紀のシェークスピアの時代も21世紀の現在も、人間ってのは大して成長していないなということ。そして、非常事態の中で見せる人間の本音の絡み合いは、やはりワクワクするものがあること。そういう作り手のワクワク感をお届けしたいのと、やはり、創作過程で自分たちが思いもよらなかった景色が見えてきたら最高だなと思っております。何よりリアという作品を、今、初老の段階に入っている自分なら、どう演じるのかを見てみたいという感覚があります」と心境を明かした。

続けて「この企画を立ち上げた時にはこんなにも『リア王』ラッシュが続くとは思いもよりませんでした。『リア王』には現代に生きる我々が直面している問題が多いからなのではと思っています。国のトップの覇権争い、親子、血縁、側近のディスコミュニケーション、そして、老いや健康寿命の問題などなど…またリアかよと思われるかもしれませんが、森新太郎演出のリアは、絶対に面白くなる予感がします」と予告。「まずはテキストを深く掘り下げて、内野ならではの感性でリアを自由に羽ばたかせたい。そして才能ある共演者の皆さまとのセッションで面白い景色をたくさん発見したいです。森新太郎さんという現代演劇の気鋭の才能に、演者としてたくさん提示して創造的なセッションがたくさんできれば、きっといい結果が生まれると信じています」と語った。