ダンサーで俳優の田中泯(81)が15日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた、是枝裕和監督(63)の新作映画「箱の中の羊」大ヒット御礼舞台あいさつに登壇した。綾瀬はるか(41)と夫婦を演じ、ダブル主演した千鳥の大悟(46)を「俳優の演技の元になるもの、見本のような存在。人間が演劇を始めた一番の動機を持っていると思います」と大絶賛した。
「箱の中の羊」は、そう遠くない未来が舞台。綾瀬が演じた建築家・音々と、大悟が演じた工務店の2代目社長を務める健介の甲本夫婦が、息子を亡くして2年のタイミングで、桒木里夢(くわき・りむ、10)が演じた息子・翔の姿をしたヒューマノイドを自宅に迎え入れる。ヒューマノイドに前向きだった音々が「おかえり」と駆け寄って喜ぶ一方、健介は戸惑いを隠せず、ヒューマノイドから「パパだよね」と問いかけられても「おじさんでええよ」と答えるなど、夫婦の間には温度差が生じる物語。
田中は、大悟演じる健介が尊敬するタマケンで働く木工職人・山懸昭男を演じた。田中は、大悟が「持ってます」と答えると「俳優にとって、刺激的」と笑みを浮かべた。また、桒木についても「桒木さんは怖かった。この子と一緒にやる…どうしようと思った。この体の70年前から僕は生まれている。小さな時から、戻っていけるのがダンサー。やらなきゃ! と思った」と刺激を受けたと強調した。
◆「箱の中の羊」 息子を亡くして2年。建築家の音々(綾瀬はるか)と工務店の2代目社長・健介(大悟)の甲本夫婦は、息子・翔(桒木里夢)の姿をしたヒューマノイドを迎え入れることになる。到着した日、「おかえり」と駆け寄り喜びを隠さない音々と、戸惑いを隠せない硬い表情の健介。「パパだよね」と問いかけられた健介は、「おじさんでええよ」と答える。ほどなく予期せぬ事態が起こり、夫婦がそれぞれに抱く息子の死への思いがあらわになっていく。夫婦が大きな決断に迫られる中、ヒューマノイド翔はひそかにヒューマノイドの仲間たちとつながり始める。



