リリー・フランキー(62)が20日、東京・シネマート新宿で行われた08年の主演映画「ぐるりのこと。」と、02年の映画「ハッシュ!」(ともに橋口亮輔監督)4Kプレミア先行上映+トークイベントに登壇した。トークの終盤で、2作が4K化された橋口亮輔監督(64)に向け「公開初日より、うれしいこと。長く愛される、忘れられないということは監督冥利に尽きる。これからは、なるべく女優のあごとかを、触らないようにさえしてくれれば」と口走った。

両作には、フジテレビ系4月期ドラマ「夫婦別姓刑事」に夫婦役でダブル主演した橋本愛(30)をめぐる騒動の渦中にある、佐藤二朗(57)が出演している。リリーは、司会の映画評論家の森直人氏から「両方、出ていますから、佐藤二朗さんね」と補足されると「あなた、足さなくても良いのに。今、フンワリ言ってるんだから」とツッコみ、場内を笑わせた。

2作は、他者と関わることに戸惑いながらも、それでも誰かと生きようとする人々の姿を描いてきた橋口監督の代表作。「ハッシュ!」は、ゲイカップルと1人の女性が模索する“新しい家族のかたち”をユーモラスに、「ぐるりのこと。」は、1組の夫婦の10年を通して人と人の間に生まれる希望を見つめた物語。リリーは、25年の韓国映画「ハルビン」で日本の初代内閣総理大臣・伊藤博文を演じたが、最近演じる役どころについて「最近、殺されがちでね」とぼやいた。「ちょっと前まで人を殺していたけど、60過ぎると、殺す元気もないみたいに、殺されてばかり」と苦笑した。この日は「ハッシュ!」主演の田辺誠一(57)と片岡礼子(54)、「ぐるりのこと。」でダブル主演の木村多江(55)も登壇した。

リリーはトークの中で、森氏に対し「森さんは『文春』の映画の評論で、僕が出ている映画の悪口ばかり書いている。多江ちゃんも『あいつ、いつか殴ってやりたい』と」とジョークを飛ばした、そんな自身も、橋口監督と最初に出会ったのは「ハッシュ!」公開時のトークショーに、当時の主業務だった映画ライターとして映画評を書いたことで、対談相手として呼ばれたことだった。その後「ぐるりのこと。」に主演し「まさか、自分が出ることになるとは思わなかった」と感慨深げに振り返った。