テレビ朝日系「徹子の部屋」(月~金曜午後1時)は29日、内容を変更し、訃報(ふほう)が28日に発表された脚本家の倉本聰(くらもと・そう、本名山谷馨=やまや・かおる)さんについて「緊急追悼」特集を放送した。倉本さんは今月18日に多臓器不全で亡くなった。91歳だった。
番組では倉本さんが当時47歳だった1982年、55歳だった90年、67歳だった2002年、81歳だった16年、82歳だった17年(脚本を担当した同局ドラマ「やすらぎの郷」出演の八千草薫さんと共演)の計5回分が編集されて放送された。
82年の放送回で、MCの黒柳徹子が、「北の国から」「駅」「君は海を見たか」などのシナリオ本が売れ、多くの人に読まれることについて尋ねると倉本さんは「いや、ありがたいですよ。だって僕らはホントに…。スタジオの中にね、結局…。あと台本を放られてるのをいつも見て嫌な感じしてたから。テレビなんかの場合、書いてないと食えないっていう状態だったでしょ。だから印税が入ってくれば、その分、自分で充電の時間っていうのができますからね」と語っていた。
黒柳が「ホントはテレビの脚本で皆さんがお払いすればね、いいわけなんでしょ? それはよく亡くなった向田(邦子)さんもよくおっしゃってたわね」と話すと、倉本さんは「だから前の年に『北の国から』と『駅』っていうのを書くために8カ月休んだんですよ。その間はもうなんにも収入がないわけでしょ。だからホントは8カ月って休めないんですよ。だからなぜ休めたかっていうと、ある…恥を忍んでね、トマトジュースのコマーシャルをやって。それでやっと、その間…仕事してない…してないでも準備にかかれたっていう。だからホントに『北の国から』と『駅』っていうのはトマトジュースのおかげなんですよね」と明かしていた。
さらに「物書きが顔が売れるっていうことは非常にまずいことなんですよ。観察する立場でしょ? だから顔が売れるとろくなことないわけですよ。ただ、健さんがね、高倉健さんに言われたんだけど、『コマーシャルっていうものをうまく利用していくと、ホントに自分のいい仕事だけが現状では選べますよ』っていう言い方をサジェストされたのがとっても耳に残ってて。あの人なんか確かにそいういやり方してる、それで、たまたまそういう話が飛び込んできたから恥ずかしかったけどね、やっちゃったんだけど…」と、トマトジュースのCM出演について話していた。
最後に番組では「謹んでお悔やみ申し上げます」とテロップで悼んだ。



