大谷亮平(45)が29日、東京・YEBISU GARDEN CINEMAで行われた主演映画「遥かな町へ」(錦織良成監督、10月9日公開)完成披露イベントに登壇。故郷の鳥取県倉吉市に戻り、タイムスリップして14歳の体に戻ってしまった48歳の建築デザイナーを演じるが、14歳の体で心は48歳のままの主人公を演じた及川桃利(15)と「一緒に取り組んだ感じで作った感じ」と撮影を振り返った。

「遥かな町へ」は、漫画家・谷口ジロー氏の98年の同名漫画が原作。人生の折り返し地点を迎え“ミッドライフ・クライシス(中年の危機)”を迎えた48歳の建築デザイナーの中原博史(大谷亮平)が、仕事の出張帰りにふと故郷・鳥取の倉吉を訪れる。墓参りを済ませた帰路、なぜか彼は63年の町へと迷い込み、“14歳の自分の体”(及川桃利)に戻ってしまう。だが意識は48歳のままで、彼は思春期の少年として再び家族と向き合うことになる。そこには若き日の母和江(戸田菜穂)妹、祖母、そして、やがて突然、家を出て失踪する父与志雄(滝藤賢一)の姿があった。そんな博史が、自らの人生の選択を見つめ直す物語。

大谷は「原作が、とにかく面白く、倉吉への愛が、ものすごく詰まっている」と原作を絶賛。倉吉での撮影を振り返り「ほとんど倉吉で撮りまして。僕は、そんなに滞在期間は長くなかったですけど、実写化することを倉吉の方々が、どれほど喜んでくれているか、誇りなんだなと、ものすごく数日間で肌で感じました。実際に声もかけてもらいました」と特別な時間だったと語った。「もちろん、役をどうしようかと最初、いろいろ考えていたんですけど、エキストラで100人くらいの方が協力してくださった。この方たちだけのためにやってないけど、本当に喜んでもらいたいと、本心から倉吉で思えた」とも口にした。

及川との“2人1役”について聞かれると「及川さんの演技の後に、ナレーションを入れる部分があり、彼の演技を見たら自然と感情が湧き上がって、気持ちが勝手に乗っていったのは、彼に感謝」と及川を絶賛。「メチャクチャ真面目に悩んでいて、的確なアドバイスはできなかったけれど、長いこと2人で話せたので、撮影は別々でしたけど、一緒に取り組んだ感じで作った感じ」と笑みを浮かべた。

及川は、大谷と何を話したかと聞かれ「たわいもない話や、バレーボールをやられていて、僕もバレーをやっていたので」と笑み。撮影と役作りについて聞かれると「14歳も演じながら、48歳の自分も演じなきゃいけない。どうバランスを取るか考えていた。48歳の心を、どう表現するかは、撮影を始めた頃の僕の課題だった。最初は声の質感で表現しようと思いましたけど、ちょっと違うなと。表情で出すことで意識した」と語った。

この日は、磯谷萌々子(15)戸田菜穂(52)滝藤賢一(49)も登壇。磯谷は「みの日に、牛骨ラーメンを食べ、おいしくてお土産に買って帰りました」と笑顔で撮影を振り返っていた。