NHKは21日、都内の同局で井上樹彦会長らが定例会見を行った。9月30日付で東山紀之氏がSMILE-UP(スマイルアップ、旧ジャニーズ事務所)の社長を退任したことに関連し、3年間の同氏の取り組みの評価を問われた井上会長は「NHKとしてその取り組みを評価する立場にありません」と前置き。その上で「SMILE-UP社からは、被害を申告してきた方々と、直接対話をしてきたことなどについて説明を受けています。NHKとしては新たな経営体制のもとでも、被害者への進捗(しんちょく)の状況などを確認してまいります」と話した。

SMILE-UPは、チーフ・コンプライアンス・オフィサーを務めてきた山田将之弁護士が、10月から社長を兼任している。東山氏の退任が明らかになった先月下旬時点で、SMILE-UPによると計1047人から補償の申告があり、587人に補償内容を通知し、うち578人に支払った。一方、231人には補償を行わないと連絡した。226人とは連絡が取れない状態だという。NHKは今後も、その推移を見守っていくとのスタンスを示した。

また会見では、旧ジャニーズ事務所に所属していたタレントが、現在多く所属するSTARTO社が、動画配信大手「Netflix」で、大みそか恒例だったカウントダウンコンサートを独占配信することについても質問が出た。STARTO社のタレントが紅白歌合戦、特にその後半戦に出場できないなどの影響があるのではないかと指摘されると、原聖樹専務理事、メディア副総局長は「大みそかの夜は当然、NHKだけではなく、多彩なコンテンツが提供されているので、それについてNHK側からコメントすることはございませんが、なるべく多くの方に、紅白歌合戦を放送でも配信でも楽しんでいただきたいと思っています」と回答。積極的にライバル視するわけではないが、STARTO社のタレントの出場可否にかかわらず、紅白歌合戦の視聴を呼びかけていた。