★衆議院議員定数削減をめぐり自民、日本維新の会に国民民主が賛成し、比例区のみで31削減に合意した。政界からも国民からも批判が出たことに、先月30日、国民民主党幹事長・榛葉賀津也は「野党で連携してね、自民党倒せとか、もうそういうことを言ってるからダメなんですよね。それは政治家目線ですよ。やっぱ国民目線じゃないですよね。野党が一緒になって、政府与党の政策実現を邪魔すればいいという時代はもう終わってるし、その立場に立ってる以上、私は国民から信用されないと思います」と歯切れよく語った。既に自民党幹事長を超える発信力と自信に満ちあふれた発言だ。
★これは国民民主の理屈であり榛葉の持論なのだろう。約1年前の11月28日。首相・高市早苗の党首討論での発言をめぐる、主に立憲民主党からの批判を高市が「揚げ足取り政治」と批判すると、我が意を得たりと榛葉は「私は言葉尻を取るつもりはありません。発した一言で揚げ足を取るという政治はやるべきではないです。高市さんはそういう政治家ではないです。ですから、そういう意図で言った言葉ではないと思いますから、全ての問題に真摯(しんし)に取り組むべきだと思います」「揚げ足取りしかできないやつは政治家辞めたらいい」と立憲民主党への批判と高市擁護を繰り広げた。
★この辺りで国民民主党の野党としての役割は既になく、野党がまとまって同党代表・玉木雄一郎首班で政権を取ろうとした時も、同党が難色を示したのは融通の利かないリベラル野党と組んでも何もできない。それならば自民党と組んだ方がましという基礎が固まったのだろう。その意味では目の上のたんこぶは連合ということになる。国民民主とどうなるかわからない野党のふわふわした塊の両方を支援する連合は国民民主が連立入りすれば組織としてまた裂き状態になることを嫌う。ただ現実路線を装う国民民主の手法は野党の存在は無駄と無力化しようとするが、野党がなければ政権や政治のレベルは上がらない。ではその野党はどこにあるのかとの問いが国民民主の存在を高めている。野党不在を是正するとともに国民民主を野党の枠に入れず準与党とする時期に来たのではないか。(K)※敬称略


