広島市安芸区の住宅団地にあるモノレールとロープウエーを一体化した国内唯一の交通システム「スカイレール」が30日、正午過ぎの便を最後に運行を終了した。

JR山陽線瀬野駅と団地の約1・3キロ、高低差約200メートルを約6分で結ぶ。1998年に運行開始し、高台の団地に住む住民の足として親しまれたが不採算が続いていた。運行終了後は電気自動車(EV)の路線バスに転換する。

運行会社スカイレールサービスや国土交通省中国運輸局によると、1日当たりの乗客数は3月以降で1600人余りだった。98年の開業時に定期券で使用したICカードは、2001年のJR東日本のSuica(スイカ)に先立つ導入だった。(共同)