将棋の最年少プロ、藤井聡太六段(15)が本年度の将棋界の記録部門4冠独占が決まった。日本将棋連盟が13日、発表した。

 主要4部門、対局数、勝数、勝率、連勝数(29=年度またぎ)が全棋士中の1位が決定。4冠独占は、内藤國雄九段、羽生善治竜王以来、史上3人目となった。羽生竜王以来、17年ぶりの偉業となった。

 藤井はこの日まで本年度の対局数(70局)、勝数(59勝)、勝率(8割4分3厘)、連勝記録は昨年6月、歴代最多記録となる29連勝を達成していた。

 対局数、勝数、連勝数の3部門では本年度1位が確定していたが、勝率は各棋士の残り対局数との兼ね合いがあり、確定していなかった。この日までに各棋士と藤井の年度内の対局日程に決まり、藤井が残りの対局ですべて黒星の場合でも、勝率を争う棋士の勝率を上回ることが決まり、4冠独占が確定した。

 藤井は同連盟を通じ「一局一局の積み重ねがこのような結果として表れたことをうれしく思います。これからもより良い将棋を指すべく精進していきたいです」とコメントした。将棋界に彗星(すいせい)のごとく現れた超新星がレジェンドたちと並ぶ大記録を打ち立てた。