学校法人「加計学園」(岡山市)獣医学部新設に関して「首相案件」と発言したとされる、柳瀬唯夫元首相秘書官(現経済産業審議官)が10日午後、午前の衆院予算委員会に続き、参院予算委員会に参考人招致された。

 柳瀬氏は自民党の塚田一郎氏から、2013年5月に安倍晋三首相が河口湖の別荘でバーベキューとゴルフを開いた件について改めて聞かれ、安倍首相が「腹心の友」と呼ぶ加計学園の加計孝太郎理事長がバーベキューの席にいたことを認めた。その上で「お庭でバーベキューをして秘書官も十数人いますし、総理のご友人、親族もおられて加計さんもおられる中で、何十人もいる中で、総理と加計さんが2人で話しているところに遭遇していない。どういう話をしていたか分からない」と説明した。

 自らが安倍首相らとゴルフをしたことも認めたが、午前の衆院での参考人招致同様、緊急時の要員として後方にいたとした上で「総理と加計理事長が、どういうお話をしていたか分からない」と、安倍首相と加計理事長との間で交わされた会話について自らはあずかり知らない立場にいたことを重ねて強調した。

 また、自身が「首相案件」と語ったとされる、愛媛県職員による「愛媛文書」について「愛媛県のメモを拝見しましたけど、私が理解している趣旨が違う」と答えた。その上で「どうなったか私には分からないが、公開したり第三者に配る際は、事前に確認があるが私は求められていないので図りかねます」と答えた。

 同じく参考人招致された加戸守行前愛媛県知事は、「愛媛文書」と柳瀬氏の発言について、柳瀬氏が「総理とは言わない」などと主張し、食い違いがある件について聞かれ、「総理が首相に置き換えられたり、一言一句同じじゃなくニュアンスの違いがある。流れは、そうなっていると思う」と答えた。その上で、愛媛県職員がメモを取った可能性について「可能性は高いと私自身、思う」と答えた。