「冷や飯を食わせるなとか、何とかかんとか言っている人がいるが、覚悟が足りない」。麻生太郎副総理兼財務相は19日、首相とともに東京・秋葉原で演説した際、石破茂元幹事長や石破氏を支持する議員を当てこすった。

自身が福田康夫元首相と総裁選を戦った2007年秋の総裁選を引き合いに、「(福田氏支持が大半で)おれについてくる人は、必ず冷や飯を食う。冷や飯覚悟でついてくる人だけいっしょにお願いしますと言って、戦った」と述べた。その際、首相らは付いてきたとした上で、「間違いなく、その後の1年、まったく無役で終わった。それでいじゃないですか」と笑わせた。

その上で、「冷や飯は、冷や飯なりの食い方がある。焼きめしにしても、お茶漬けにしてもうまい。そう言って明るく選挙をやらせてもらった」と振り返り、「冷や飯を食うくらいの覚悟で戦うのが、当たり前でしょうが。そういう覚悟がない人に、日本のかじ取りをまかせるわけにはいかない。そう確信しています」と訴えた。

石破氏を支持する斎藤健農相が、首相を支持する議員から辞表を書くよう求められたと暴露。また、石破氏の支持議員が、総裁選後に「冷や飯状態」になるとの声が浮上し、石破氏らは反発を強めている。