小池知事は検査数増加の影響強調、感染最多224人

  • 東京都新型コロナウイルス感染症対策本部会議を行った後、取材に応じる小池百合子知事(撮影・近藤由美子)

東京都は9日、新型コロナウイルス新規感染者は224人と発表した。4月17日の206人を上回り、最多を更新した。小池百合子知事(67)はPCR検査数が増えた影響を理由に挙げながらも、専門家から「それだけではない」と指摘があったと明かし、さらなる警戒を呼び掛けた。今後もPCR検査数を増やす方針で、新規感染者がさらに増える可能性も指摘した。

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小池氏は都の新型コロナウイルス対策本部会議で、新規感染者が224人にも上った要因などを挙げた。これまで最多の206人が確認された当時のPCR検査数は919件で、今回は3倍以上の3400件だったと指摘。「検査すれば(陽性者が)多く出てくるということ」と、検査数の増加による影響を強調した。一方で、専門家から「検査が増えただけではない。より注意が必要」との指摘があったと明かし「さらなる警戒が必要」とした。

感染経路については「夜の街関連が一定数を占めている。若年層のパーティー、会食による感染もみられる」と報告。新規感染者の82%は30代以下だと明かした。感染経路不明者は約半数の104人だった。

小池氏は「若い方が多い。無症状で、自分がかかっていると思っていない方が濃厚接触者として検査を受けると、陽性というケースが多い」と指摘。「できるだけ検査を受け、適切に行動していただくことで、(人に)感染させないことにご協力いただきたい。都外へ出られる方も熱があるといった方は無理せず、お控えいただきたい」と呼び掛けた。また「中には陽性が判明して、連絡取れなくなる方がおられる」と懸念も示した。

この日、専門家による「新しいモニタリング指標」に基づく分析をもとに、都は現状を評価する会議を開催。分析では、感染状況は「感染が拡大しつつあると思われる」で前週から変わらなかったが、医療提供体制は「態勢強化が必要であると思われる」とし、前週から1段階引き上げた。

小池氏は都のコロナ対策本部会議で、コロナ感染拡大阻止策を中心とする3132億円規模の補正予算案の概要についても報告。小池氏は「PCR実費検査数は1日6500件ですが、1万件までもっていくための拡充策を盛り込んだ」とした上で「陽性者が今後増えることも十分考えられる」との見方を示した。