英王室のウィリアム王子(38)とキャサリン妃(39)夫妻が5日、公式YouTubeチャンネルを開設したことをツイッターで発表し、25秒間のティーザー動画を投稿した。

夫妻が公務で人々と交流する様子や舞台裏などを編集した動画は、ウィリアム王子がキャサリン妃に「発言には気を付けて。この人たちは全部撮影するからね」と冗談交じりで語る場面からスタートしており、メディアでの発言が原因で不仲説がささやかれる弟ヘンリー王子夫妻を意識したかのような始まりとなっている。

先月末に結婚10周年を迎えた夫妻は、3人の子供たちと海辺を散歩したり、庭で一緒に遊ぶ仲むつまじい家族のプライベートを収めたビデオを公開したばかりだが、今回公開された動画でもアイルランドの祝日「セント・パトリックス・デー」を祝う場面でキャサリン妃が「巻き舌にしなくていいの」とアイルランド英語で話す王子に「R」の発音指導をするシーンもあり、夫婦仲の良さが伺える内容になっている。

王室メンバーがYouTubeでこうした動画を公開することは異例で、昨年の離脱後にスポティファイと契約してポッドキャストの番組を制作しているヘンリー王子夫妻の足跡をたどっているようだとの声も聞かれる。

特に、ヘンリー王子夫妻が3月に米CBSテレビのインタビュー番組で王室メンバーから人種差別的発言があったと暴露して物議を醸した直後のタイミングだけに、ウィリアム王子夫妻が今後どのような動画を配信していくのか注目される。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)