岸田文雄首相は14日午前の参院予算委員会で、2022年度予算案にウクライナに軍事侵攻しているロシアへの経済協力を含む事業として約21億円が盛り込まれていることを野党から批判されたが「今のこの状況で予算の修正は考えていない」と答弁した。

その上で「(経済協力に携わる)日本企業に対する情報提供など、さまざまな支援も、この21億円の中に入っている。エネルギー安全保障にかかわる予算、人道的な支援も、この中に加わっている」などと説明した。

立憲民主党の森裕子氏から「全然、明解じゃない。ロシアのプーチン大統領の行動にノーだと、国際社会が一致団結してノーだと言っている時に止めるべきです。この予算」などと追及されると、岸田首相は「この予算の取り扱いについては状況が不透明。たちまち、これを修正するということはできない」と繰り返した。

森氏から「制裁は返り血もある」との批判に対して与党席からヤジが飛び、野党側が反発して一時、質疑がストップしたが、森氏は「大転換を求めます」と強く訴えた。