岸田文雄首相は14日(日本時間15日未明)、訪問先の米ワシントンで記者会見し、昨年末に閣議決定された防衛費増額に伴う「防衛増税」について「野党との活発な国会論戦を通じ、内容、予算、財源について国民への説明を徹底していきたい」と話し、1月23日から始まる通常国会の論戦を通して国民に説明すると述べた。

「防衛増税」については、自民党内でも異論が残ったままで今後の党内対立の火だねになっているが、首相は「侃々諤々(かんかんがくがく)の議論を行った上で1つの結論をまとめていくのが、責任政党自民党の伝統。その伝統を背負った決定ができた」と、訴えた。

首相は会見の後、9日から続けてきた欧州3カ国とカナダ、米国への訪問を終え、帰国の途に就いた。