立憲民主党の泉健太代表は10日の記者会見で、次期衆院選の候補者擁立をめぐり、派閥パーティー裏金事件でキックバックなどが指摘された自民党議員全員に、対抗馬を擁立する考えを示し、対立姿勢を明確にした。

政治資金収支報告書への不記載が明らかになった注目議員の選挙区にまだ擁立できていないケースがあるなどの現状を問われると「特に力を入れて擁立を加速させる。現時点で、見えつつあるところもある」と述べた。その上で「裏金議員を許さないというのは、当然、国民に対して示す意思表示の仕方が、ちゃんと対立候補を立てることで政治刷新を進めていくということ。立てていきます」と口にした。

小選挙区の「裏金議員」は40人以上いることを指摘され「全員に対抗馬をたててる方針か」と問われると「そう考えていただいて構いません」と明言した。

現在同党は、小選挙区に200人を擁立する目標を立てている。泉氏は「それは変わってはいない。候補者を200そろえるのが目標だが、それが終わったからと言ってこれ以上は候補者はいりませんという話には絶対ならない。できる限りの候補者をそろえて政権を担える層を厚くしていくのが使命」と述べた。

「200人擁立が達成できて、なお総選挙まで時間があるという環境なら、目標の修正もある」と話し、200人の擁立目標からの上方修正も示唆した。