石破茂首相は1日、総理官邸で記者会見に臨み、国民が物価高で苦しむさなか、自民党新人議員15人に1人当たり10万円の商品券を配ったことが表面化したことに触れ「自分を見失っていたところがあったかもしれない」と述べ、あらためて謝罪した。
会見は前日3月31日に、参院での再修正を経て衆院の同意を得て成立するという前代未聞の経緯をたどった末、2025年度予算が成立したことを受けたもの。
石破首相は発言冒頭で、商品券問題に言及し「あらためて深くおわびします」と謝罪した。懇親会のおみやげ代わりとして、私費で用意したとする商品券を渡した経緯にあらためて触れ「多くのご苦労を重ねてきた議員本人を支えてこられたご家族のみなさまをねぎらいたいという思いだったが、長年『人付き合いが悪い』『会食が足りない』と言われ、世に言う『ケチ』だねとずっと言われてきた。それを気にする部分が相当あったんだと思う」と、自身に対する「ケチ」の評価を気にしていたと釈明。10万円という額を念頭に「国民のみなさま方の感覚からはかけ離れていたということは、率直に認めないといけない」と口にした。
その上で「今回の件で各方面から『お前、そういうことはしてこなかったじゃないか』『それ(ケチ批判)が何だ、石破らしさを忘れるな』というおしかりをいただいたところだ」とした上で「(本来の)自分を見失ったところがあったかもしれない」と述べた。
「その点は率直に受け止め、深く反省し、国民のみなさまの思いに沿った、国民のみなさまに真摯(しんし)に向き合う決意を新たにした。(再び)ご信頼をいただくことができるよう、誠心誠意取り組んでいきたい」とも述べた。
商品券配布をめぐっては、前任の岸田文雄前首相らにも同様の指摘が報道などでなされており、こうした「おみやげ文化」は自民党政権の長年の慣習だったとの見方が出ている。

