参政党は7日、TBS系報道番組「報道特集」(土曜午後5時半)から、宮城県知事選について、神谷宗幣代表に質問状が送られたことを明らかにし、その内容と回答を公式サイトで公開した。
公開された「質問状」では、6選した村井嘉浩知事に対し「悪行14選」などと記した画像が拡散したことについて、参政党関係者の関与を質問。神谷代表の関連発言の真意も確認している。参政党側は「投稿者の属性について本党は確認できる立場にありません」などとしている。
同党は「本党は、本年7月の参議院選挙期間中に同番組の報道内容に問題があると判断し、抗議を申し入れております」と報告した上で「今回の質問内容につきましても、本党の立場を不正確に印象づける編集方針がうかがわれましたので、本日付で以下のとおり連絡しておりますことをお知らせいたします」と記載。質問状の内容について「前提となる事実関係の確認が欠けておりました。その前提が示されていない現時点において回答を求められても、内容の正確性を担保した回答を行うことはできません」などとしている。
参政党は同知事選で、約約1万6000票の僅差で敗れた和田政宗氏を支援した。
「報道特集」は8日の放送で「デマと誹謗中傷が飛び交った宮城県知事選」と題した内容の特集を告知している。
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▽参政党が公開した「報道特集」からの質問状
平素よりお世話になっております。弊番組では、2025年10月26日に執行された宮城県知事選挙の取材を進めております。選挙をめぐっては、多くの市民がSNSで様々な情報を発信し、その中には、根拠が不明確なものによって、誹謗中傷などが発生しました。つきましては、以下に質問事項に関して、ご多忙のところ大変恐縮ですが、11月7日(金)午後7時までにメールでご回答頂ければ幸いです。
【質問1】
X上で、「参政党の党員」を名乗る複数のアカウントが、「売国的宮城県知事 村井嘉浩の悪行14選」という以下の画像を投稿しています。少なくとも一部事実ではない内容があると考えられます。党の関係者が投稿を行っていたとすれば、事実ではない情報を拡散したことについて、ご見解をお聞かせ下さい
【質問2】
神谷代表は2025年10月25日の仙台市内の街頭演説において、次のように話しています。
「選挙って皆さん、攻撃し合いながら、不正確な表現ありますよ。ちょっとぐらい。それはお互いやっているわけですよ。今はネットで可視化されているけど、昔から選挙の時は流言飛語が飛び交うわけです。嘘やデマが飛び交うわけですよ」
神谷代表は、選挙において嘘やデマが飛び交うことについて、許容されるべきとお考えでしょうか。ご意見をお聞かせ下さい。
【質問3】
神谷代表は、2025年10月27日の国会内でのぶら下がり取材で、次のように答えています。
「デマに関してはですね、定義の問題だと思うんですね、民営化がどうだとかっていうことで。我々は意図的にデマを流すことはしません。ただ、私達が言ったことにどんどん尾ひれがついてですね、これは確かに事実はちょっと違うよねというふうなことが拡散されていたことを私も目にしました。けれどもこれは当然ですけど参政党が指示を出して何かやらせたとかですね、もちろん和田陣営が何か意図的にやったということではなくて」
この発言は宮城県知事選において、和田氏や参政党の支持者が、何らかのデマを流したことを認めているとも解釈できますが、ご見解をお聞かせ下さい。デマとは、具体的に何を指しているのか教えて下さい。また、「尾ひれがついて」というのは、何の発言がどのように変化したのか教えて下さい。
【質問4】
今回の知事選では、一部の宮城県議会議員に対し、「移民にコイツの家族を襲撃させたらいい」という脅迫などが相次いでいることについてご見解をお聞かせ下さい。
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▽参政党の回答
令和7年11月6日に受領しました本党代表の質問状についてご連絡いたします。
まず、質問状冒頭にある「根拠が不明確なものによって誹謗中傷が発生した」との記載につきましては、貴番組側の評価であり、根拠資料が提示されないまま断定されているものです。この前提が共有されていないため、以下のご質問についても、前提となる事実関係を貴番組側から明らかにする必要があります。
質問1につきましては、「党員を名乗るアカウント」を根拠として本党関係者とみなす前提が置かれていますが、投稿者の属性について本党は確認できる立場にありません。また、貴番組におかれても、投稿者の属性確認に関する取材経過および根拠が示されておりません。さらに、当該画像の内容について「事実ではない」とされる箇所についても、具体的な指摘と根拠資料が提示されておりません。これら前提となる事実が確認されない限り、本件について回答を行うことはできません。
質問2および3に関する代表発言は、選挙時に誤情報が流通し得るという一般的な状況を述べたものであり、虚情報を許容する趣旨ではありません。ここでいう「デマ」とは、事実確認が不十分なまま拡散される情報を指し、「尾ひれがつく」とは、第三者の解釈や推測が重なり元の文脈から変形される過程を指します。本党が意図的に虚情報を広めることはなく、「デマを許容する」との前提は当てはまりません。
質問1に記載の脅迫行為につきましては、本党では事実を把握しておりません。当改行為が存在するのであれば、当然許容されるものではなく、厳正に対処されるべきものです。ただし、本件質問は、当該行為と本党の政策提起を関連づける前提が示されておらず、根拠のない結びつけに基づくものであり受け入れられません。
以上のとおり、本件のご質問には、投稿者の属性、引用投稿や資料の元データ、判断根拠など、前提となる事実関係の確認が欠けております。本来、これらは報道機関が取材の過程でまず確認すべき事項であり、当事者に質問を行う以前の段階で理されているべきものと考えます。その前提が示されていない現時点において回答を求められても、内容の正確性を担保した回答を行うことはできません。
なお、貴番組は本件の質問状において「根拠が不明確な誹謗中傷が問題である」とされていますが、前提となる事実関係の確認を欠いたまま報道を構成することは、まさにその問題と同質の行為となり得ます。本は、本年7月の参議院選挙期間中にも、事実関係の確認をいた報道姿勢について是正を求めておりますが、今回の取材内容からは、その点に改善が見られるとは言い難い状況です。報道は社会に大きな影響を及ぼす公共性の高い行為である以上、前提事実の確認と中立性・正確性の確保が不可であると考えております。
以上をもちまして、本件質問状に対する本党としての回答といたします。

