木原稔官房長官は28日午前の記者会見で、スピードスケートで日本女子最多となる五輪通算10個のメダルを持つ高木美帆さん(32)に対し、高市早苗首相が国民栄誉賞を授与することを決めたと発表した。
授与の理由について、「高木美帆氏は、日々の修練と人一倍の努力の積み重ねにより、長きにわたりスピードスケート界の第一人者として、世界の第一線で活躍され、オリンピックでは我が国女子選手として最多となる金メダル2個を含む通算10個のメダルを獲得し、スピードスケートのワールドカップでは、我が国最多となる通算38勝を挙げるなど、歴史に残る快挙を成し遂げ、国民に広く夢と感動を、社会に明るい希望と勇気をもたらした」と述べた。表彰式は、8月4日に官邸で行われる。
質疑応答では、授与する意義を問われ、「長きに渡りスピードスケート界の第一人者として世界の第一線で活躍され、歴史に残る快挙を成し遂げ、国民に広く夢と感動をもたらした。このような業績をたたえるとともに、次世代のアスリートへの影響を含め、我が国のスポーツ振興に大きな意義があると考えている」と述べた。
国民栄誉賞の受賞者には副賞として記念品が贈られるが、その内容に関して問われると、木原氏は「(これまで)ご本人の希望も踏まえつつ、栄誉賞にふさわしい記念品を贈ってきた。今回も、高木氏のご希望を踏まえた記念品を授与式でお渡しすることとしたい」と述べ、高木の希望を踏まえた品になるとの見通しを示した。
一方、記者からは、今年5月に高木さんへの国民栄誉賞授与が検討されていることが公になってから2カ月以上が経過する中、なぜこのタイミングで授与が決められたかと、理由を問う質問も出た。木原氏は、5月22日に高市首相から授与の検討指示があったとした上で、「その後、高木氏の業績の確認を行い、各界、各層の有識者からのご意見などを参考にしながら検討を進め、その結果、本日、授与を決定した」とだけ説明した。

