英国では土曜にファンが注目する2つの2歳G1が行われます。
ニューマーケット競馬場を舞台に開催されるのは2歳牝馬によるG1チェヴァリーパークSと2歳牡馬のG1ミドルパークS。距離はともに芝1200メートルです。
牡馬戦線は、来月にG1デューハーストS(ニューマーケット、芝1600メートル)と翌年のクラシックの登竜門とされるG1フューチュリティトロフィー(ドンカスター、芝1600メートル)が控えているため、今週のミドルパークSはやや小粒なメンバー構成。優秀なスプリンターをみつけるレースとなっています。
牝馬戦線は10月のG1フィリーズマイル(ニューマーケット、芝1600メートル)を残しているものの、チェヴァリーパークSに有力馬がそろって、タイトル(最優秀2歳牝馬)争いにもクラシック(英1000ギニー、英オークス)にもコミットする大事なレースとなっています。
今年のチェヴァリーパークSは傑出したスピードを披露する3頭の名牝候補が激突、熱い火花を散らす戦いになりそうです。優勝を争う馬たちを紹介します。
エイダン・オブライエン厩舎が送るサンゴッデス(牝2、父スーネーション)は牡馬混合で行われたG1フェニックスS(カラ、芝1200メートル)と9月13日のG1モイグレアスタッドS(カラ、芝1400メートル)に優勝するなど、ここまで7戦5勝、2着2回。前走のモイグレアスタッドSでは残り200メートルでジェットエンジンを噴かして、あっという間に後続を突き放して優勝、ものの違いを見せつけました。
父のスーネーションは米3冠馬のジャスティファイや、日本に輸入されたカラヴァッジオ、それにG1高松宮記念を制したミスターメロディなどを送るスキャットダディの直子。マイルあたりまではこなしてくれそうです。今回の結果次第で、米国のG1ブリーダーズCジュヴェナイルフィリーズターフ(キーンランド、芝1600メートル)に直行することになりそうです。
オイシン・マーフィー騎手のお手馬のセニョリータボニータ(牝2、父スタースパングルドバナー)は4戦3勝、2着1回。7月のG2ダッチェスオブケンブリッジS(ニューマーケット、芝1200メートル)とフランス遠征で臨んだG1モルニ賞(ドーヴィル、芝1200メートル)を連勝しています。
ダッチェスオブケンブリッジSでは、ライバルのリヴァータンゴを2着に退けて優勝、ゴール前の脚色は飛び抜けていました。父の産駒には今年のG1英1000ギニーを制したプリサイスや、G1愛2000ギニー優勝のグスタードがいてクラシック向きと言えそうです。
売り出し中のビリー・ロックネン騎手が乗るリヴァータンゴ(牡2、父ノーネイネヴァー)も4戦3勝、2着1回で全連対。唯一の敗戦が前出のダッチェスオブケンブリッジSでした。
前走8月20日のG2ロウザーS(ヨーク、芝1200メートル)は17頭立ての混戦をさばいて優勝、しまいの脚は一戦ごとにパワーアップしています。
デビュー2戦目のG3アルヴァニーS(アスコット、芝1200メートル)でサンゴッデスに土をつけていて、今回が2度目の直接対決。父のノーネイネヴァーは(サンゴッデスの父)スーネーションと同じスキャットダディの直子です。
筆者はセニュリータボニータ有利を予想していますが、果たして、その結果は…。(ターフライター 奥野庸介)
※競走成績は2026年9月25日現在



