鮮やかな逃走劇だ! 6番人気ベレヌス(牡5、杉山晴)が、デビュー21戦目で待望の重賞初制覇を飾った。外枠から積極的に先手をとり、2着カテドラルを半馬身差で振り切った。勝ち時計は1分45秒9。5年目の西村淳也騎手(22)は、昨年金鯱賞ギベオン以来の重賞2勝目となった。
史上初の重賞初騎乗から連勝を狙った今村聖奈騎手(18=寺島)のカデナ(牡8、中竹)は6着だった。
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後続に影さえ踏ませなかった。まさにしてやったり。ベレヌスが見せた渾身(こんしん)の逃げに、西村淳騎手は左こぶしを2回握りしめた。「本当にうれしいです。この馬とは、いい時も、悪い時もずっとコンビを組ませてもらいました。乗せていただいた関係者に感謝しています」。全21戦中13戦でコンビを組む相棒の顔を2度なでて、会心の勝利を喜んだ。
人馬一体という言葉がふさわしい。鞍上は描いたプラン通りにエスコートした。「今日の馬場を見ていても前が止まりませんから。作戦通りです」。外枠から積極的に先手を取り、あとはマイペースの“独り旅”。3、4角で徐々に後続を突き放し、セーフティーリードを保った。「この馬のペースの上げ方を熟知しているジョッキーですからね。うまいなと思いました」。杉山晴師もうなる手綱さばきだった。
今後は未定だが、目指すは新たなタイトル奪取になる。「以前は使った反動で状態の上下動がありましたが、昨年の秋から状態が高いレベルでキープできるようになりました」と師。充実期を迎え、新進気鋭の若手騎手とともにさらなる大舞台へと駆け上がる。【藤本真育】
◆ベレヌス ▽父 タートルボウル▽母 カフヴァール(デュランダル)▽牡5▽馬主 (有)キャロットファーム▽調教師 杉山晴紀(栗東)▽生産者 ノーザンファーム(北海道安平町)▽戦績21戦5勝▽総収得賞金1億2482万3000円▽馬名の由来 ケルト神話の光、火、治癒をつかさどる神。「輝くもの」の意

