鮮やかな逃げ切りでダンシングプリンス(牡6、宮田)がダート短距離日本一に輝いた。先手を奪うとマイペース。直線は3番手から迫ったリュウノユキナを3/4馬身差振り切った。昨年12月のカペラS以来コンビを組んだ三浦騎手は「最後にもうひと踏ん張りしてくれた。この馬の勝負根性ですし、持っているポテンシャルだと思ってます。僕自身は感謝しかないです」とパートナーをたたえた。
ダート競馬の祭典は生産者たちの祭典でもある。父パドトロワは重賞3勝を挙げたが、G1は11年スプリンターズS2着が最高成績。あと1歩でタイトルに手が届かなかった父の希少な産駒から孝行息子が誕生した。生産者の社台ファーム東礼治郎場長が表彰式で「G1を勝ててうれしいです」と話すと、場内からは温かい拍手が送られた。
管理する宮田師もうれしいG1初制覇。脚元の不安をケアしながら結果を出す管理馬をたたえた。「本当に偉い馬ですね。今年もサウジでいい結果を出してくれましたし、来年もまたサウジ、ドバイどちらかでも行ければうれしいかな。まだ3年足らずでG1を勝たせていただいて、馬主さん、関係者の皆さま、馬自身に感謝の気持ちでいっぱいです。中央でもタイトルを取れるように厩舎としても頑張ってまいります」。盛岡をステップに馬も人も世界の舞台へ躍り出ていく。

