6番人気の伏兵ブレークアップ(牡4、黒岩)が好位から抜け出した。
21年京都新聞杯(10着)以来、2度目のJRA重賞挑戦で初制覇。オープン昇級初戦は直線のアクシデントにもめげず、身に付けた好位差しを発揮して強敵を撃破した。勝ち時計は2分31秒1。重賞ウイナーとして、今後は堂々とG1の舞台に歩を進める。
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強敵を打ち破った。前走でものにした好位差し戦法で、ブレークアップが重賞タイトルを手にした。狙い通り、逃げ馬キングオブドラゴンを見ながらの3番手追走。ところが余裕を持って直線に入ると、アクシデントが発生した。キングオブドラゴンが直線に入って間もなく内ラチに接触。その反動で外側に寄れ、ブレークアップを含む馬群が乱れた。それでも脚色は衰えずに先頭に立ち、後続の追い上げを1馬身1/4差退けた。昨年12月以来2度目のコンビを組んだ田辺騎手は「正直、勝ててびっくり。アクシデントもあって僕もヒヤッとしたが、馬が回避してくれて、リズム良く追い出せた」とたたえた。
確かな成長を見せた。これまでは逃げて好走していた馬が、前走六社S(3勝クラス)はこの日と同じ3番手に控えて勝った。鞍上は「以前、中山で1度乗せてもらったが、最後まで踏ん張り切れなかった。前走を見ても、しまい踏ん張れるようになっていて、今回も反応があった」と振り返った。黒岩師も「これまでコンスタントに競馬を使っていたこの馬にとっては、夏に初めて休養を与えた。それで体のバランスが良くなり、しまいの切れにつながった」と、ひと夏越しての成長を実感した。
重賞ウイナーとなり、視界は明るくなった。師は「目標は年内ならJC(G1、芝2400メートル、27日=東京)か有馬記念(G1、芝2500メートル、12月25日=中山)」と明言。ハンデ戦とはいえ、G2を快勝してG1への挑戦資格は十分。胸を張って最高峰の舞台に上り詰める。【舟元祐二】
◆六社S勝ち馬の重賞V 六社特別が六社Sとなった17年以降は今年のブレークアップを含め、18年ムイトオブリガード、19年アフリカンゴールド、20年グロンディオーズと計4頭が後に重賞を制覇した。
◆ブレークアップ ▽父 ノヴェリスト▽母 リトルジュン(クロフネ)▽牡4▽馬主 阿部東亜子▽調教師 黒岩陽一(美浦)▽生産者 谷川牧場(北海道浦河町)▽戦績 17戦5勝▽総収得賞金 1億2561万2000円▽馬名の由来 空が破れたかのように見えるオーロラ

