東京・港区のJRA本部で18日、今月15日に経営委員会で議決された令和5年度の事業計画(案)と収支予算(案)の説明会が開かれた。G1競走における賞金増額が発表された。

来年から牡馬3冠競走の賞金が大幅に増額される。ダービーは1億円増の1着賞金3億円、皐月賞と菊花賞は5000万円増の同2億円となる。また、1億円だった3冠達成時のボーナスも2億円の増額がされ、3億円となることも発表された。牡馬3冠を達成した馬は、それだけで10億円を手にすることとなる。

牝馬の3冠競走も同様の増額が発表された。桜花賞は同1億4000万円、オークスは同1億5000万円に。秋華賞は据え置きの同1億1000万円だが、3冠達成時のボーナス1億円が新設され、牝馬3冠達成時の合計賞金は5億円となる。

昨年増額が発表された一部の古馬G1も、さらなる増額となった。今年、同4億円となったジャパンC、有馬記念はまたしても1億円上乗せされて同5億円へ。今年の世界のG1競走の賞金額に組み込むとサウジC(14億500万円)、ドバイワールドC(9億7800万円)、ジ・エベレスト(5億9500万円)、ザ・ゴールデンイーグル(5億400万円)に続く世界5位の高額賞金レースとなる(為替レートは17日時点のものを適用)。宝塚記念、春秋の天皇賞は10%増の同2億2000万円となる。