7番人気のジャスパークローネ(牡4、森秀)が鮮やかに逃げ切った。勝ち時計は1分7秒2。ハナを切ってリズム良くペースを刻むと、先行有利な馬場も味方に重賞初勝利を収めた。
今後はサマースプリントシリーズを続戦する予定。初タッグで勝利に導いた団野大成騎手(23=斉藤崇)は今年の福島牝馬Sに続くJRA重賞6勝目となった。
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7月初めのまぶしい日差しが、逃げる栗毛の馬体をより輝かせた。持ち前のスピードを生かした逃走劇で、ジャスパークローネが初タイトルを手にした。
勢いよく先手を奪った。オレンジ帽の7枠からポンとゲートを出ると、2馬身のリード。リズム良くペースを刻んだ。この日はメイン前までの平地芝5レースのうち、3レースが逃げ切り決着という先行有利な馬場。団野騎手はあらかじめ戦術を練っていた。「馬場はずっと前残りだったので、脚質も合うと思っていた。テンのスピードがあるので、逃げようと。予想より楽にマイペースで行けた」と道中を振り返る。
リードを保ったまま直線へ向くと、内ラチ沿いで粘り強さを発揮。「(2着馬が)近くまで来ていたのでどうかなと思った。内側にヨレるところがあったけど、根性を出して最後まで粘ってくれたので、馬をたたえたいと思う」。残り200メートルを過ぎてから追い上げてきたサンキューユウガをなんとか振り切り、勝利をつかみ取った。
団野騎手にとっては、G1初勝利となった今年の高松宮記念(ファストフォース)と同じ舞台での栄冠。これまでのJRA重賞6勝のうち、中京で4勝と抜群の相性を見せている。今回も得意コースの馬場傾向を読み切り、作戦通りの見事なエスコートだった。
クローネは今後、サマースプリントシリーズを続戦する予定。森秀師は「馬の状態を見て、新潟か小倉のどちらかに進みます」と、30日新潟のアイビスSD(G3、芝直線1000メートル)、8月20日小倉の北九州記念(G3、芝1200メートル)を目標に置いた。まだ4歳と伸びしろ十分な“逃亡者”が、スプリント戦線のペースも掌握する。【下村琴葉】
◆ジャスパークローネ ▽父 フロステッド▽母 ファンシーキトゥン(キトゥンズジョイ)▽牡4▽馬主 加藤和夫▽調教師 森秀行(栗東)▽生産国 米国▽戦績 13戦5勝▽総収得賞金 1億220万4000円▽馬名の由来 冠名+王冠(独)

