6歳牝馬がミラクル走を見せる。

豪華メンバー集結の札幌記念(G2、芝2000メートル、20日)で、岩田康誠騎手(49)がイズジョーノキセキ(中村)の鮮烈エスコートを誓った。同騎手は前走クイーンS5着で復調を確信。毎年好走を続ける牝馬勢が今年も激走ムードを漂わせている。

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小さなキセキを起こす。イズジョーノキセキの岩田康騎手は「付け入る隙はあるんちゃう? 内の枠が欲しい。馬はいいので、あとは日曜まで無事に」と、ジャックドールの連覇阻止をはじめとした強豪撃破に希望の光を見る。牝馬が過去3年で3着以内馬5頭(出走11頭)を占める札幌記念。大駆けを狙っている。

ようやく戻ってきた。13日の日曜追い、16日の最終追い切りで体調アップを実感。「パワフルだよね。先週より歩様も柔らかい。充実しているのでは。馬が変わってきた。前回の敗因は57キロじゃない」。前走クイーンS5着は内が開かず、脚を余す競馬。昨秋は府中牝馬SでG1・3勝馬ソダシを破り、有馬記念(13番人気)では4着に割って入った。G1級の相手に劣らない実績馬。低空飛行に終わった春2戦の不振を脱した手応えがある。

先週終了時点ではあるが、札幌開催の牝馬複勝回収率129%は14年のリニューアル以降、最も高い(牝馬限定戦除く)。日本列島を包む猛暑は北海道も例外ではない。ある騎手は「今年は異様な暑さ」と汗をぬぐう。“夏は牝馬”。“牝馬は格より調子”。両方の格言に当てはまるのがイズジョーノキセキだ。「半信半疑でもう終わりかと思ったけど、やれるのを前回で見せつけた。いいところを見せたい」。勝負服は鞍上の園田時代と同じ白地に青襷(たすき)。勝負師の腕が鳴るビッグレースが近づいてきた。【松田直樹】