皐月賞馬が復活の勝利を目指す。大阪杯(G1、芝2000メートル、31日=阪神)の最終追い切りが27日、東西トレセンで行われた。ソールオリエンス(牡4、手塚)は美浦ウッドで3頭併せを消化した。中コンテソレーラ(3歳未勝利)、外ドゥラモンド(古馬3勝クラス)相手に脚を伸ばした。6ハロン81秒1-11秒2。

共同会見に出席した手塚師の一問一答は以下の通り。

-前走の中山記念は4着

手塚師 有馬記念からの始動戦ということで、牧場の方でしっかり乗り込んで、リフレッシュして厩舎に戻ってきてくれました。状態としては悪くない感じで使えたと思います。中山の1800メートルということで、昨秋の一連のレースを見ていると、スタートしてからの位置取りはこちらが思っていた通りにならないと戦前から思っていましたが、そんな感じのレース展開になってしまいました。馬場状態も前残りでしたし、外から追い込んで4着でしたが、彼の持っているポテンシャルからすると、もう少しやれてもいいと思いました。レースが終わった後も状態が変わらずにきた点は良かったかなと思います。

-中間の調整過程は

手塚師 大阪杯は年初からオーナーと決めていました。それに向けて、中山記念を挟みました。型通り、1度使ったことで動きが軽やかになったと思います。

-最終追い切りのテーマとその評価

手塚師 前走乗ってもらった田辺騎手と話をして、調教でアクセントをつけた方がいいのかな、とも話していました。2週前から追い切りに関しては浅いブリンカーを着けて追い切って、それなりに効果があったと思います。今週はブリンカーは着けないで、3頭併せの内からある程度負荷をかける形でやりました。先週、時計的にもう少しやってもいいかなと思ったので、今週の最終追いは通常のやり方より強い負荷をかけるイメージで追い切りをしてもらいました。動きも良かったです。上がってきた息遣いも問題なかったかなと思っています。

-レース当日はブリンカーを着けるか

手塚師 どうしようかな。明日の投票までにはスタッフ、ジョッキー、ソールオリエンスと相談して決めたいと思います。それほど変わるかな、というイメージはあります。アクセントとして過去2回の追い切りでつけたことがプラス材料になったことは間違いないので、その辺を踏まえて投票しようと思います。

-初登場となる阪神内回り2000メートルへの適性は

手塚師 2000メートルの距離自体は合うと思います。内回りで直線が短くて、コーナーがタイトだということを考えると、普段の彼の走る姿勢から若干不利にはなるとは思っていますけどね。そこを踏まえて、中山の1800メートルを使わせてもらったという経緯もあるので、前走の経験がいい方に出れば、阪神内回りの2000メートルでもパフォーマンスを上げてくれないかな、という希望は持っています。

-理想の位置取り

手塚師 スタートは向上しましたが、二の脚で後手に回るレースが多いので、そこがうまくかみ合えばいいと思います。ジョッキーの思う位置が取れていないのが現状です。そこのところは(横山)武史君も3走ぶりに乗るということで、今までのイメージと違う考え方をもって、チャレンジしてくれるかと思います。

-横山武騎手とのコンビ復活について

手塚師 ソールに関しては一番強い時も彼が乗っているので、一番いいイメージを持っていると思います。そのイメージを持ちつつ、敗戦を糧にワンランクアップするような感じで乗ってもらえればいいなと思います。相手もいるので難しいですが、高みを望める馬であることは間違いないので。頑張ってほしいです。

-阪神の馬場への対応

手塚師 馬場状態はあまり気にしたことがないですし、悪くなっても結果が出ている馬です。良馬場でも、馬場が悪くなってもあまり気にしなくていいのかなと思います。ただ、Bコースに替わるということで、先行馬に有利な流れになったりすると、いろんなところで考えないといけないのかなと思います。

-ダービー馬タスティエーラとも再び同じレースを走る

手塚師 (昨年の)3冠の時はライバルであったのかもしれませんが、ここ最近の成績は連敗しているので。一矢報いることができればいいですね。タスティエーラ以外にも強い馬はたくさんいます。現4歳世代の牡馬がどうこうと、ちまたでは言っている人も多いので、そうじゃないんだよというパフォーマンスを。うちの馬を含めて有力馬がいますので、4歳牡馬が頑張ってくれるようなレースになってくれないかな、という希望は持っています。

-最後に意気込みを

手塚師 4歳牡馬のレベルを疑問視されているところもあるので、そこを見返せるようなレースをしたいと思っているので、諦めずに応援していただければと思います。