東京新聞杯(G3、芝1600メートル、東京=9日)の追い切りが5日、東西トレセンで行われた。「追い斬り激論」は主役候補の牝馬2頭に注目する。東京本紙担当の松田直樹記者はボンドガール(牝4、手塚久)、舟元祐二記者はブレイディヴェーグ(牝5、宮田)をプッシュ。どちらも今年を占う一戦になりそうだ。
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松田 今の時季は立春。
舟元 いきなりですね。
松田 二十四季節において、1年の始まり。今年の運気を方向づける大切な時季といえる。
舟元 今年初戦を迎える馬にも言えますね。1年を占う一戦という感じで。
松田 その通り。手塚久師は今年のボンドガールが「マイル中心」と言った。
舟元 この東京新聞杯が鍵になる、と。
松田 最終追い切りは美浦坂路を単走で4ハロン55秒3-12秒6。
舟元 時計は普通というより、少し遅めですね。
松田 入る時に一瞬力んだけど、スピードに乗り出してからは、力強かった。手塚久師も「55秒で予定通り。(力む面は)調教ではある。少し大人になって、シルエットがきれいになった」と馬体面の成長を評価していた。
舟元 マイル適性はいかがでしょうか。
松田 東京のマイルは不利があったNHKマイルC(17着)で動けなかっただけで、2冠牝馬チェルヴィニアを負かした新馬戦、サウジアラビアRC2着とベスト舞台の可能性が高い。師も「マイルは久しぶりだけど、いいと思って使う。適性は2000メートルよりもマイルの方がある。見立て通り走ってくれれば」と。
舟元 ブレイディヴェーグにとっても2回目のマイルで大事な一戦です。
松田 美浦ウッドで6ハロン81秒3-11秒6。時計はいいけど、中間は順調ではなかったんでしょ。
舟元 はい。宮田師は「爪の不安や感冒がありました。重め残りの分と切れを取り戻したい」と中間を語っていました。ただ、最終追いは全体時計が速い中で脚をためて、最後もぎりぎりまで追い出しを我慢し、切れを出しています。師は「さすがの時計。十分過ぎるくらい負荷がかかった」と動きを評価しています。
松田 マイル2戦目で型通り前進できるかな。
舟元 昨秋のマイルCSで4着。東京マイルは初ですが、11カ月の休み明けで使った2走前の府中牝馬Sを完勝した府中巧者。4月のドバイターフに予備登録があり、その先には府中のマイルを走る可能性もあると思います。師も「東京のマイルは選択肢として重要。安田記念もあるので。こういう舞台でも結果を出してくれれば」と。
松田 1年の運気を決める大事な時季だ。ネガティブな感情にならないよう、好印象で激論を終わろう。
舟元 毎日、立春がいい…。

