今週5日の土曜函館新馬戦で、ちょっと変わった名前の馬がデビューします。その名もアッチョンブリケ。栗東・小椋厩舎の2歳牝馬で、父マテラスカイ、母ニシノワン、母の父ウォーエンブレムという血統。斎藤新騎手とコンビを組み、ダート1000メートル戦に出走予定です。
その馬名から多くの方が想像するのは、手塚治虫の「ブラック・ジャック」に登場するピノコのセリフではないでしょうか。怒りや驚きなど、感情が高まったときに発せられる「あっちょんぶりけ」は、両手を頬に押しつけるポーズでもおなじみです。
ブラックジャックの関連サイトなどでは、この「あっちょんぶりけ」という言葉自体は造語であり、深い意味は持たないという説が一般的です。しかしJRA公式サイトで2歳馬アッチョンブリケの馬名の意味を確認すると、「ライターの動き(仏)」との説明が。同馬の欧文表記は「Action Briquet」。フランス語のブリケという言葉を調べると、確かに火をつけるライターの意味を持つようです。
小椋厩舎の小原助手に馬名についてあらためて尋ねたところ、「意味は分からない」と困惑の笑み。普段は「アッチョン」などと呼んでいるそうです。性格は「おとなしくて素直。一生懸命に走る馬」とのこと。入厩当初は頼りなさを感じる部分もあったようですが、「いまではだいぶしっかりしてきた」。みるみる力をつけています。2日の最終追い切りは重馬場の函館ウッドコースで併せ、5ハロン69秒4-12秒9(強め)で半馬身先着。同助手は「重いウッドでもしっかり走れていた」と評価していました。
デビュー戦で手綱を取る斎藤騎手は先月25日の1週前追い切りでアッチョンブリケと初コンタクト。3日の取材では「先週乗ったときにはまだ少し物足りなさがあり、あと1週追い切ることでちょうどいいかなと感じていた。(助手が騎乗した)今週の追い切りでちょうど良くなっていると思う」と、上昇度に期待していました。走りについては「どちらかといえば長くいい脚を使うタイプ。ダートで下ろすのもよさそうな感じがする」。初戦から楽しみです。
なお今年の2歳には、アッチョンブリケとは別オーナーが所有するブラックジャックという馬もいます。いつか同じレースで走る日が来るかもしれません。【奥岡幹浩】

