これがG1馬の貫禄だ! 1番人気のオークス馬カムニャック(友道)が重賞3連勝で秋の始動戦を飾った。中団から力強く伸びて、先頭でゴールを駆け抜けた。川田将雅騎手(39)はセントウルS(カンチェンジュンガ)に続く、2週連続の重賞V。友道康夫調教師(62)は6月の目黒記念(アドマイヤテラ)以来、今年のJRA重賞6勝目となった。今後は在厩調整で10月19日京都の秋華賞(G1、芝2000メートル)を目指す。
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仁川のターフから地響きがした。482キロの雄大な馬体を躍動させて、カムニャックがライバルたちを封じ込んだ。4角の出口で内から接触され、バランスを崩す不利がありながら、体勢を立て直して勝利。川田騎手は「まずは無事に終わっていてほしいです」と4度目のコンビとなった愛馬のことを何より心配した。
春の女王らしい堂々とした走りだった。1000メートル通過が56秒8の速い流れを、いつもより前の6~7番手の外で追走した。手応え良く直線に…というところでアクシデント。「4コーナーで内側から当てられて、危うく落ちるところまでいく動きでした」と大きな不利を受けた。それでも直線では上がり3ハロン34秒4の末脚を披露。「馬の能力だけで何とか勝ち切れたというところです」と貫禄の走りだった。
ひと夏を越してパワーアップした。馬体重は前走比プラス8キロと1桁増にとどまったが、友道師は「馬体重以上に成長したように見える。背が高くなって、完歩も大きくなった。いい夏を過ごした」と実感する。父ブラックタイド、母父サクラバクシンオーという血統は、3歳秋の菊花賞制覇から一気に飛躍したあの名馬と同じ。師は「牝馬らしからぬ体になってきた。“牝馬版キタサンブラック”になってほしいね」と、G1・7勝の名馬に重ねた。
いざ、牝馬2冠へ。今後は在厩のまま、秋華賞を目指す。「あの流れを追走して、最後もしっかり伸びてくれた。この内容なら内回り2000メートルも問題ない」と友道師。すごみを増した春の女王が再度、3歳牝馬の頂点をその視界にとらえた。【藤本真育】
◆カムニャック ▽父 ブラックタイド▽母 ダンスアミーガ(サクラバクシンオー)▽牝3▽馬主 金子真人ホールディングス(株)▽調教師 友道康夫(栗東)▽生産者 社台ファーム(北海道千歳市)▽戦績 6戦4勝▽総獲得賞金 2億9772万3000円▽主な勝ち鞍 25年フローラS(G2)オークス(G1)▽馬名の由来 祝福された者(サンブル語)

