リベンジ達成だ! 昨年の2着馬オフトレイル(牡4、吉村)が、24年ラジオNIKKEI賞以来となる重賞2勝目を挙げた。中団後方から1分18秒9で差し切り、15年にウリウリが記録したコースレコードを0秒1更新した。今後は、優先出走権を得たマイルCS(G1、芝1600メートル、11月23日=京都)を視野に入れる。2着に12番人気ワイドラトゥール(牝4、藤原英)が入り、馬連1万4780円の波乱となった。
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秋の淀に映える逆転劇だった。オフトレイルは五分の発馬を決められず、ライバルたちから少し遅れてスタート。想定外の幕開けだったが、菅原明騎手は冷静だった。馬群の中団後方にポジションを確保し、勝負の直線を迎えた。
「当初の予定と違うレースになったので、どうしようかなという気持ちが強かったんですけど、よく走ってくれました」
直線で進路を定め、そこからは能力を解き放つだけだった。出遅れを忘れさせる鮮やかな決め手で他馬を抜き去り、10年ぶりにコースレコードを塗り替えた。前走・関屋記念2着に続くタッグだった鞍上は「新潟では惜しい競馬で悔しかったですし、今日はいい結果を残せればいいなと。うれしかったです。また乗せていただいて感謝の気持ちでいっぱいです」と胸の内を伝えた。
昨年、首差の2着に敗れたレースを、同じ首差で制した。悔しさをためこんでいた分、吉村師の喜びもひとしおだ。「本当に良かったです。最高の形でした」。続けて「1200メートルを使った経験が生きているのを感じた。まだ4歳。本格化している途中だと思う。奥深い血統ですから」とさらなる成長を予感した。
今後はさらなる高みを目指す。「マイルはギリギリですが、京都コースとの相性もいいので」と、馬の状態を見ながら優先出走権を手にしたマイルCSへの挑戦を視野に入れる。馬名の意味は「道のないところを行く」。新たな景色が待っている。【原田竣矢】
◆オフトレイル ▽父 ファー▽母 ローズトレイル(キングマンボ)▽馬主 ゴドルフィン▽調教師 吉村圭司(栗東)▽生産国 英国▽戦績 15戦4勝▽総獲得賞金 1億8645万8000円▽主な勝ち鞍 24年ラジオNIKKEI賞(G3)▽馬名の由来 道のないところを行く

