実にデビュー26戦目、23年7月の新馬戦7着から少しずつ力をつけてきた遅咲きのタガノデュード(牡5、宮)が、ついに重賞ウイナーの称号を手にした。
19戦目のコンビとなった古川吉騎手はパートナーを「すごく真面目で、余分なことを一切しない。競馬に行くと集中してくれる」と評する。この日のレースもデュードらしさが全開だった。
「枠が一番外だったので」と鞍上はロスなく脚をためる作戦を選択。デュードは指示通りに慌てることなく、馬群の後方でジッと合図を待った。指令が出たのは3コーナーを過ぎてから。「あと500メートルで反応させたら、抜群の反応だった」。大外を回って進撃開始。長く脚を使って前との差を詰め、最後は逃げ込みを図るケイアイセナを首差とらえた。それはまさに“息の合った”という表現がぴったりの走りだった。
古川吉騎手はデビュー31年目。今年の重賞初勝利となるこの1勝で、JRA通算600勝の区切りを迎えた。コツコツと努力を積み重ねてきた人馬に、勝利の女神がほほえんだ。【明神理浩】
◆タガノデュード ▽父 ヤマカツエース▽母 タガノミューチャン(ハーツクライ)▽牡5▽馬主 八木良司▽調教師 宮徹(栗東)▽生産者 有限会社新冠タガノファーム(北海道新冠町)▽戦績 26戦5勝▽総獲得賞金 1億4945万3000円▽馬名の由来 冠名+彼

