凱旋門賞で2年連続2着の3冠馬オルフェーヴルを手がけた池江泰寿調教師(57)が、同レースのセン馬への開放について見解を示した。
「欧州の関係者にとっては(出走を牡馬と牝馬に限定することで)種牡馬や繁殖馬を選定するレースとしての意味合いもあるのかもしれないですけど、個人の見解としては、今の凱旋門賞は種牡馬としての箔(はく)をつけるために目指すレースではないと思います。今は12ハロン(2400メートル)を勝った馬よりも、マイルや10ハロン(2000メートル)を勝った馬の方が(種牡馬としての価値において)重視されていますから。セン馬であっても強い馬が出て勝てば盛り上がると思います」
凱旋門賞にセン馬の出走を認める案はすでにフランスギャロの理事会で承認されており、早ければ来年から出走が可能になる。欧州の競馬界では論争が起きており、歴代最多8勝のアンドレ・ファーブル調教師が「何のメリットも見いだせない」と断固反対。アイルランドの名伯楽エイダン・オブライエン調教師も「不公平なアドバンテージになる」と懸念を示している。
凱旋門賞の制覇は日本競馬界にとっても悲願とされており、1969年の初挑戦(スピードシンボリ=着外)から半世紀以上が経過した今でも勝ち馬は出ていない。池江師はこれまで延べ5頭の管理馬を出走させており、2012、13年には3冠馬オルフェーヴルが2着に入った。【太田尚樹】

