英国の世界的名手、ライアン・ムーア騎手(42)が10日、自身がアンバサダーを務める「ワールドプール」(香港ジョッキークラブを中心に構成される世界的な馬券発売グループ)の公式ブログでジュライCデー(11日=英国・ニューマーケット)を展望した。

メインのジュライC(芝直線1200メートル)では主戦を務めるクールモアの所有馬で、前走ロイヤルアスコット開催のG1キングチャールズ3世S(芝直線1000メートル)を制したミッションセントラル(セン3、A・オブライエン)とコンビを組む。

ムーア騎手はミッションセントラルについて、「前走は年長馬や海外からの遠征馬を相手に非常に素晴らしい走りを見せました。それ以前(2走前、3走前)がリステッド競走だったことを考えると、格上への挑戦でしたが、彼は見事な対応力を見せてくれました。6ハロン(1200メートル)戦では2歳時に3戦無敗なので、距離不安はありません。(ニューマーケット競馬場ジュライコースの)コース適性についても問題ないと考えています」と評価。「今回はアスコットのときとは少し異なるレース展開になるでしょう。(前走の26頭立てに比べ)出走頭数が少なく、より駆け引きが重要になるはずですし、ペースもそれほど速くはならないと予想しています。能力的な数値を見れば、彼(ミッションセントラル)は間違いなく有力候補の一角を占めるはずで、騎乗するのが楽しみです」と期待を寄せている。

ライバルについては「私の騎乗馬以外ではサトノレーヴが有力な存在と言えるでしょう」と日本馬をライバルの筆頭に挙げた。

「彼はアスコットのG1クイーンエリザベス2世ジュビリーS(2着)でアルメラクに先着を許しましたが、レース内容は注目に値します」と自身がコンビを組んだ前走を振り返り、アルメラクの大駆けに敗れたものの、ゴール前は馬場の中央で追い比べになったこと、外枠だったことで内に切れ込む必要あったことなど、「少しアンラッキーがあった」と指摘した。

昨年のロイヤルアスコット開催に向けたサトノレーヴの調整過程で、今回走るジュライコースでムーア騎手がまたがり、追い切りを行っていたことを紹介。「サトノレーヴにとってはまったく不安のないコースです。昨年、このコースで調教を行いましたが、彼はとてもスムーズに走っていましたし、速い馬場状態も得意なはずです」と舞台適性があることを告げている。

その他の馬は前売りで1番人気になっているコモンウェルスC覇者ヴェネチアンサンについて「速い馬場やコース適性に少し疑問符がつくかもしれません」、コモンウェルスC3着のディビジョンは「前走は不利があったので逆転があるかも」と評価。上がり馬のダブルラッシュは「ジュライコースで好走しそうなタイプ」、ビッグモジョは「昨年2着なのに過小評価されているかも」と伝え、「コマンチェブレーブやコップルもチャンスはあるでしょう」と伏兵の名前も挙げている。

ジュライCは日本時間の今夜、12日午前0時35分(現地時間11日午後4時35分)に発走予定。サトノレーヴ(ルメール騎手)には00年アグネスワールド以来となる日本調教馬2勝目が期待される。日本での海外馬券発売は行われない。