パリ大賞覇者で、先週ヨーク競馬場で行われたG2グレートヴォルティジュールSを制した英国調教馬、モルティーズクロス(牡3、W・ハガス)は凱旋門賞(G1、芝2400メートル、10月4日=パリロンシャン)を目標にすることが決まった。24日、スポーティングライフ電子版が伝えた。
シーザスターズ産駒のモルティーズクロスはリングフィールド競馬場のダービートライアルを勝って、英ダービーに参戦し、2着に好走(クリスマスデー)。7月のパリ大賞では直線でなかなか進路ができなかったものの、最後に馬群を割って強襲し、G1初制覇を果たした。先週のグレートヴォルティジュールSは英セントレジャーの最有力ステップとして知られ、その動向が注目されてきたが、ハガス師は「(馬主の)ジョージ・ウォード氏、そのチームと協議した結果、英セントレジャーを回避し、凱旋門賞に向かわせることに決めました」と、英セントレジャーではなく、凱旋門賞に参戦することを明言した。
ハガス師は「(最古のクラシック競走である)セントレジャーの歴史、そして今回が第250回記念であることは十分に認識しており、挑戦することには大きな魅力がありました。しかし、より時間をかけて調整することが有益だと判断しました。順調にいけば、10月の第1日曜日にパリへ向かうことになります」と、決断に至った理由を明かしている。
モルティーズクロスのこれまでの戦績は7戦5勝2着2回。デビュー2戦目からはハガス厩舎の主戦騎手で、日本の競馬ファンにもおなじみのトム・マーカンドが鞍上を務めている。
ハガス厩舎はエリザベス女王杯に遠征したダンシングレインや名馬バーイード、海外遠征で活躍したアデイブ、ドバイオナーなどを管理。18年には愛オークス、ヨークシャーオークスを制したシーオブクラスが凱旋門賞に挑み、エネイブルの2着に好走している。
ハガス師の発表を受け、大手ブックメーカー各社はモルティーズクロスの凱旋門賞へ向けた単勝前売りオッズを修正。同馬は連覇を狙う地元フランスのダリズに次ぐ5・5~8・0倍の2番人気に浮上している。

