【パリ=松本航】21年東京五輪4位の日本(比嘉もえ、木島萌香、小林唄、佐藤友花、島田綾乃、和田彩未、安永真白、吉田萌)が“九死に一生”で3位発進した。

6日のフリールーティン(FR)、7日のアクロバティックルーティンとの3種目の合計点で争われるが、TRは事前の申告通りに最終盤の足技が認定されず、痛恨のミスで253・6617点の6位発進となっていた。演技後の取材エリアでは主将の吉田萌が「ギリギリを攻めているので、私たちの技量不足。結果が出た時も今も、みんな暗くなっているので『まだここで終わりじゃないよ。切り替えよう』と伝えたい」と悔しげに振り返っていた。

ところが、事態は一変。日本チームは審判団への抗議「プロテスト」を実施。500スイス・フラン(約8万5000円)を支払い、再審議された。その結果、技は規定の範囲内と認められ、284・9017点と一気に31・2400点アップ。中国、スペインに続く3位とメダル圏内に入った。支払った500スイス・フランも、抗議が認められたことで返金された。

中島貴子ヘッドコーチは「(プロテストを行ったのは)初めてです。(該当部分は)初見のジャッジからすると『怪しい』と思ってチェックが入るけれど、じっくり見てみたら『大丈夫』となる可能性が高いもの。『これはいける』と思って、みんなで強くいきました」と舞台裏を明かした。得点と順位の修正はFRに向けての追い風となり「元々自分たちが強みで持っている鋭さ、力強さが今日はなかなか出し切れていない。明日の朝から練習ができるので(競技開始の午後)7時半までに仕上げたい」と決意を示した。

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