フェンシング女子フルーレ日本代表の東莉央(22=日体大)が、明治安田生命「地元アスリート応援プログラム」の支援を受けて今夏の東京五輪を目指す。17年にも同社の「次世代トップアスリート」に選ばれたが、継続を志願した理由は地元愛だ。新型コロナ禍の中、高校3年まで育った和歌山に長期帰省し「地元に貢献、恩返しができれば」との思いも再確認できた。

一方で、お金がかかる競技。そろえれば数十万円はする防具に、世界各地で行われる大会の年間遠征費も安くはない。1本1万5000円の剣も折れやすい消耗品だが「負担が大きい競技費の面で支えていただき感謝しています」。不安なく練習に集中できている。

19年11月、20年2月のW杯では日本勢最高の8強。凍結中の代表選考レースで3番手につけ、妹晟良(21=日体大)との五輪出場、女子初のメダルを狙う。「故郷の方々に頑張っている姿を見てもらえれば」。その先に結果がついてくる。