【ベルリン=山本幸史】日本女子自転車史上初の世界女王が誕生した。梶原悠未(22=筑波大)が、女子オムニアムで金メダルを獲得した。世界選手権を制した日本勢は、87年オーストリア大会の本田晴美(ケイリン)俵信之(スプリント)以来33年ぶり。女子の世界選手権メダルは、15年(フランス)ポイントレース銀メダルの上野みなみ以来、史上2人目となった。初の五輪代表を確実とし、金メダル候補の大本命に躍り出た。

梶原の両親は、世界女王誕生の瞬間を会場で見届けた。レース後、娘と抱き合った有里さんは「震えがとまらなくて夢のよう。ずっと誕生日にメダルが欲しいと言い続けてきたので」。また、娘と離れて暮らす父典人さん(48)は「感無量です。出国前、1カ月ぶりにあったら筋肉がすごくなっていた。私も最近起業したばかりなので、負けていられないです」と目尻を下げた。