芦沢大輔(34=茨城)が復調の兆しを見せる走りを披露した。5着だった初日特選だが、存分にらしさを見せた。古屋琢晶の気迫の先行に応えるべく、激しいブロックで中井太祐を不発に。坂本周輝も不発となり、関東で上位独占かに思われたが、最後は自力に転じた山崎芳仁のまくりを浴びてしまった。それでも「古屋が気持ちが入るレースをしてくれたおかげ。状態も少しずつですけど良くなっているのかな」と納得の表情だった。

 地元取手でのG1全日本選抜は直前の体調不良で結果を残せなかった。ただ、元来気持ちで走るタイプ。同期3人連係で芦沢のスイッチが入った。準決10Rはまくりが主体の好調・小田倉勇二に前を託す。「アイツはもうスタイルが固まっているし、それを出してくれればいい」と全面的に信頼していた。