金子大輔(39=浜松)が準決9Rで2着に食い込み、優勝戦に進出した。

準決9Rは試走3秒32の1番時計だったが、序盤で前を引っ張る稲川聖也(3着)、抜け出した黒岩明(1着)のペースが早く、最終周回で何とか2着に上がった感じ。それでも「4日間では一番、バランスが取れて悪くなかった」。具体的には「(アクセルグリップが)開けやすいし、トルク感もある。強いて言えば流れ込みがもう少し欲しいくらい」とエンジン状態は悪くない。

今年の金子はかなり苦しんでいる。意外にも、19年に入ってからVを飾っていない。「優勝したいというよりは、この動きをキープしたい。今年は少し良くなってもすぐ悪くなってしまって。それでは駄目。もうちょっといい状態を続けたい」次節の飯塚SG「日本選手権」を見据えて、いい動きを今節以降も安定させておきたいという思惑が強い。

最終日は降水確率も高く、優勝戦湿走路の可能性も高いが「天候をみて、調整ですね。ぶち走路か湿走路のどちらがいいかと言えば湿走路。ぶち走路はどうしても先行車有利になってしまうから」。走路がぬれるなら、中途半端に乾くよりは完全にぬれた走路が希望だ。不安定な走路状況になっても昨年11月の飯塚G1開設記念以来、11カ月ぶりのVへ向け、巧みなさばきを披露する。