浜野谷憲吾(47=東京)が準優12Rでまたしても魅了した。展開は1周1Mでセンターまくりが大外へ流れ、バックでは逃げた西山貴浩や若林将、君島秀三にも先行されるピンチ。それでも地元G1優出を諦めなかった。ターンごとにブイ際をかすめるか、握りマイを繰り返し、3周2Mでとうとう2着態勢の君島を抜き去った。

ピットに戻ると観戦した選手や報道陣の驚きの声をよそに、「君島選手は足が良さそうだったけど、ミスしたからね。まあ、明日(優勝戦)はダッシュか。スタートは見えているよ」と努めて冷静に話した。優勝戦も、東都のファンタジスタがらしさ全開のはずだ。