佐藤慎太郎(45=福島)が、打鐘前から先行態勢に入った平原康多を巧みに援護しながら、直線で鮮やかに差し切って優勝した。今年2月の静岡に続き、新旧通算10度目の記念優勝となった。2着は古性優作、3着は平原が入った。

打鐘前から駆けた平原のおとこ気が、勝利をもたらした。「気持ちを入れたレースをしてくれた。もう少し自分に余裕があればワンツーだった」。開口一番、反省の弁が口をついたのは、日本一の追い込みとしてのプライドだ。

平塚は22年GPの舞台となる。表彰式ではファンを大いに盛り上げた。高まる「GPも」という周囲の期待を制すかのように、「1歩1歩の積み重ねだと思う」と静かに語った。「今のトレーニングや競輪への姿勢は、間違っていない」。手応えは得た。慌てず騒がず、暮れの平塚まで1戦必勝を期す。

2車単(3)(1)4000円。3連単(3)(1)(9)7710円。

(注=成績、払戻金などは必ず主催者発行のものと照合してください)