日刊スポーツ新聞社制定「第38回競輪年間三賞」の表彰式が27日、読者、関係者約150人を集めて都内のホテルで行われた。

2年連続3度目の殊勲賞(MVP)に輝いた古性優作(34=大阪)をはじめ、敢闘賞の脇本雄太(35=福井)、技能賞の郡司浩平(34=神奈川)、ガールズ最優秀選手賞の石井寛子(39=東京)と、昨年12月限りで現役を引退した特別賞・神山雄一郎氏(56)が出席して盛大に開催された。

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2年連続3度目のMVPに輝いた古性優作は、24年もG12勝、KEIRINグランプリ(GP)優勝、史上最高額での賞金王と、満場一致の選出となった。

ただ、古性はこれだけの数字を残しても、表彰されることが当たり前とは思っていない。「自分で決められることではない。多くの方から評価してもらった結果。G1を取るより難しいし、デビュー当時の自分からは想像もできなかった」。

24年は自身が活躍するだけでなく、近畿の若手育成に心血を注いだ。同期の窓場千加頼がブレークし、寺崎浩平もG1で優勝を争うまでに成長した。ラインの層に厚みが増したことで、古性自身が助けられることもあった。

練習仲間の中釜章成や福永大智も頭角を現し、今月のG1全日本選抜では、近畿から実に12人も準決勝に送り込んだ。「中釜や福永が、すごい緊張感の中で役割を果たした。ぐっと来るものがありましたね」。その結果、近畿から6人が決勝へ進み、脇本の“グランプリスラム”という偉業達成につながった。

4月から競輪選手養成所の所長に就任する神山雄一郎氏は、こう話した。「漢字の“競輪”が好きな僕は、どんな展開でもあきらめない古性のような選手を輩出していきたい」。

横で聞いていた古性は、「神山さんとはほとんど話したこともなかったのに、そんなふうに思っていてもらえたならうれしい」と感激。タテ、ヨコ、ナナメを制圧する古性は、これからも全選手の教則となる。