日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(63)ら全スタッフが30日、関東近郊のホテルに集合した。選手集合と合宿開始は今日31日だが、いつも通りスタッフは前日に全員集合。早速ミーティングを実施した。その後、Jリーグ2試合を映像を使って視察しG大阪FW宇佐美らをチェックした。

 チームスーツでやって来た指揮官は前夜のマインツFW武藤嘉紀(23)の2得点について「トレビアン(素晴らしい)」と喜んだ。ただ明るい表情はここまで。いつも通り朝方までリアルタイムで海外組の試合をチェックしたが「岡崎(レスター)も後半からしかプレーできなかった。何人かプレーできなかったから、少し不安です。いつもは点を取ってくれたら寝られるのだが…」。出番なしに終わったACミランFW本田圭佑(29)らの状態が気になり、ほとんど眠れなかったようだ。

 29日は国内組もそろって低調だった。「国内でも何かをもたらしてほしい。誰も点を取っていないし、いいプレーをしていない」。大敗した名古屋FW永井の焼け石に水といったゴールは得点にカウントされていないようだった。合宿スタート前日から国内組にゲキが飛んだ。ハリル節全開で実質的活動がスタートした。【八反誠】