18年W杯(ワールドカップ)ロシア大会の組み合わせ抽選会が2日、クレムリンで行われ6大会連続出場の日本はポーランド、コロンビア、セネガルと同じ1次リーグH組に入った。

 

 日本代表DF長友佑都(31=インテルミラノ)が、大舞台の初戦でコロンビアに雪辱する。組み合わせ決定を受け「もう1度、コロンビアとやれることに運命的なものを感じる」と語った。ロシア大会に出場すれば3度目のW杯。同じ31歳の本田圭佑(パチューカ)、岡崎慎司(レスター)が招集漏れし、本大会メンバー入りが不透明な中、存在感が際立つベテランが日本の先頭に立つ。

 

 長友はいつも前向きだ。14年ブラジル大会の1次リーグ最終戦でMFロドリゲスらに決められ、1-4。圧倒的な力の差を見せつけられ、涙させられたその相手との再戦を歓迎した。「W杯の借りはW杯でしか返せない。初戦で全てが決まるのがW杯。そこでもう1度、コロンビアとやれることに運命的なものを感じる」。

 セネガル、ポーランドも含め、同じH組にW杯優勝経験国はいない。ただ「どこに入っても厳しいことに変わりない」と気を緩めることはない。「2010年南アフリカ大会のように、守って守ってという(戦い方の)イメージが大事。ハリルホジッチ監督が求めるサッカーを体現したい」と先頭に立つ構えだ。

 本田、岡崎らが代表から外れるのと対照的に11月のブラジル戦で国際Aマッチ通算100試合出場に到達。指揮官の信頼も厚く経験も豊富。セリエAで対戦してきたコロンビア代表勢もグアドラードやバッカらがいる。

 「集大成の大会」と位置づけるW杯へ、国際サッカー連盟の作成した映像でも各国1人のスターに認定され、日本の顔になった。「ブラジルでは僕自身、サポーターの皆さんも空虚感や寂しさを感じさせてしまった。今度は共に勝利をつかみ取り、共に喜びたい」と今から意気込む。